そんな筆者が変わるきっかけとなったのは、高校二年生の夏に県内の難関大学を志望する高校生を対象に開かれたセミナーに参加したことだ。二泊三日、100人ほどの高校生と共に猛暑の中で朝から晩まで勉強。自習時間で用意された教材を予習し、講義の時間に予備校講師からの解説を受けた。過酷だったが、受験を意識した勉強を始める良い機会となった。
また、二年生のうちに難関大学の二次試験レベルの問題に挑戦したことは後の自分の力になったと思う。特に数学では、教科書に載っているような問題を解くだけでは経験できないような長く地道な計算、そして何となく気持ちが悪い解と初めて出会ったことで、どのような問題でも解ききる忍耐力が養われた。
三年生になると、模試のたびに第一志望の欄に東北大学と書いていたこともあり、東北大学を受験するという思いが少しずつ強くなっていった。記述模試ではB判定、センター形式の模試ではC判定であったが、自分にはまだ伸びしろがあると信じ、高い目標に向かって受験勉強に励んだ。結局、センター試験の地学で目標よりも40点足りない点数を取ったことにより、D判定を下されたものの東北大学に出願した。当時の筆者は、「今更東北大学以外を受験するなんて自分のプライドが許さない」という気持ちが強かったのだと思う。それに、担任や教科担当の先生たちから応援してもらえたことで、自分なら絶対に受かるという確信も心のどこかにあった。その確信の強さは合格発表前夜に東北大学に合格する夢を見るくらいだった。夢が現実になって本当に良かった。
東北大学を受験した者として筆者が伝えられることは、二次試験は6割を取ることを目指せば受かるということくらいしかない。受験勉強は長く辛いものだが、受験生には第一志望を目指し、頑張り抜いてもらいたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿