2014年7月30日水曜日

【学生の1日】学生のみぞ知るセカイ ~今そこにある大学生活~

 みなさんは、大学生の日常をどのように想像しているだろうか。サークルに精を出し、ちゃんと勉強もして、合コンやデートも……そんな日常を思い描いているのだろうか。筆者調べによると、そのような一日を送る者は雀の涙の如き数である。では、真の大学生の日常とはどのようなものであるのだろうか。参考として、筆者の一日を書いていこうと思う。



 朝、目が覚めてふと横を向く。そこに寝ているのは、容姿端麗な彼女……ではなく、野暮ったい友人である。昨夜から我が家に泊りに来ていたのだ。そんな最悪の目覚めの中、一限に出席する為に重い体を動かす。まず、シャワーを浴び、身支度を整える。その後コーヒーをすすりつつ、熊が冬眠しているかのように熟睡している友人を確認し、そっと目覚まし時計の電池を抜いて通学する。朝のささやかな悪戯だ。

 通学中、あいつ遅刻かな、と考え罪悪感に苛まれつつも、自然と笑みが浮かぶ。全く、人とは醜いものだ。

 一、二限では全員が出席している事の滅多にない授業も存在する。また出席していても寝ている生徒は相当数いる。後ろ方の席に陣取りこの光景を見ると壮観である。

 順調に午前の授業を受けた後は、昼食である。昼食時は学食が凄く混むので、早めに並ばなければならない。自分で弁当を作ってくる者もいるが、彼女に弁当を作ってもらうような幸せ者はあまり見かけない。皆さんが入学した暁には、是非実践してもらいたいものだ。だが、文字入り弁当はやめておくことをおすすめする。かつて「ド力(努力)」と書かれて渡された筈の弁当が、具がずれてしまい「バカ」と書かれた悲しき弁当へと変貌した過去を持つ筆者が言うのだから間違いない。

 昼食後はゼミである。文学部に所属する筆者のゼミは、様々な名著を玩読し仲間とテーブルを囲み感想を語り合う。和やかな雰囲気で進行する為、気楽に受けられる点が魅力だ。

 ゼミが終われば、授業は終了だ。放課後の過ごし方は家に帰宅する、部活に行く、バイトに精を出すなど人によって多様である。筆者の場合は、夕方まで自習室で仮眠をとり、その後は留学生の友人たちと夕食へ行く事が多い。夕食の場では、留学生の母国と日本の学んできた歴史の違いや、政治経済について熱く語り合う。

 東北大学には様々な国から留学生が来ているので話しかけてみるといい。自身の英語力や会話力の向上はもちろんのこと、領土問題など社会人になったら絶対聞けないことでも遠慮なく聞けるのは学生だけの特権だからだ。  

 夕食を終え帰宅した後は、ひたすらゲームである。内容はポケ○ン、メタル○ア、パワ○ロなど多岐に渡る。

 そんなこんなで筆者の大学生としての一日一日は過ぎ去っていく……。

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