「自然科学総合実験」は理学部数学科を除く全ての理系学生が必修科目として受講する授業だ。1セメスターか2セメスターのどちらか一方で、毎週2コマ続けて一つの実験課題に取り組む。課題は全12題、受講する順番は個々に振り分けられており、大体が初対面の人と実験を行うこととなる。実験課題は化学、物理学、生物学、地学、及び数学の専門領域を超えた、多岐にわたる内容を扱っている。
今年度の具体的な実験は「放射線測定」や「伝導体及び超電導体の計測」、「DNA分析による生物の識別」など。実験器具や試薬の分量の厳密さは高校までに行ってきた実験をはるかにしのぐ。本格的な実験で精度が高い一方、試料の調製や測定の記録が大変な一面もある。例えば放射線測定の実験では放射線吸収板の厚さを0・05㎜単位で測定し、その値を実験値として使用する。線量は時間とともに変化するので、5回の測定を1セットとして行う。
この授業では、実験の結果をレポートにして毎週提出しなければならない。多くの学生はこのレポートに苦しむことになり、中にはレポート提出期限の数分前にやっと書き終わる者もいる。レポートを書くヒントは授業中に聞くことができるのでそれを聞き逃さず、また、余裕をもって早めにレポートを書き始めれば恐れることはない。レポート作成は大変だが、書き方の基礎となる部分が身に付くので頑張ってほしい。
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